第三十二回文学フリマ東京(5/16)にて『怪奇短篇集 夜の水族館』を頒布します
■第二十三回文学フリマ東京(2021/5/16)
『紐々書房』ブース「カ-29 (小説|ホラー・怪奇)」 ※WEBカタログはこちら
■新刊:『怪奇短篇集 夜の水族館』
著者: 阪井マチ、佐々木和泉
サイズ:A5 94ページ
サイズ:A5 94ページ
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“急に私のすぐ近くで人の声がして、心臓が止まりそうになった。慌てて声の方を向くと、水面から僧服の見知らぬ人の上半身が生えていた。それは水の揺らぎと無関係に同じ場所に静止していて、私の目をじっと見つめていた”
――阪井マチ「アクアリウム聖」
"水槽の中のマリコちゃんは僕を見てくれていたし、僕も彼女を見ていた。ずっとそうしていると顔がぼわぼわと熱く、痺れたみたいになって、泣きそうになるのだ。その水槽全体がマリコちゃんみたいに思えて、僕はその中にとぷんと入ればどれだけ幸せだろう、体の中のぼわぼわが外にまで広がって溶けてしまえるんじゃないか、なんて考えたりする。"
――佐々木和泉「水槽のマリコちゃん」
かぐやSFコンテストおよびブンゲイファイトクラブへの投稿作、Twitter上での掲載作の改稿版に書き下ろしを加えた十四篇の怪奇小説集。
~収録作品~
■阪井マチ
「第六七二夜の街」
「殺人ドローン VS 森の動物たち」
「写真家の春」
「アーのアーのアー」
「アクアリウム聖」
「メルヒェン海峡の虐殺」
■佐々木和泉
「世界の終わり vs. 楽しみにしてるweb漫画更新」
「創作落語『地獄耳』」
「中野区以外全部爆発」
「世界の終わり vs. オリンピック絶対実施局」
「創作落語『未来瓶』」
「私を二十四時間監視する何万もの瞳」
「地域教育支援部 事務教育課 田中主事の報告」
「水槽のマリコちゃん」
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今回の文フリが『紐々書房』の初出展イベントで、初の同人誌です。
ショートショートの無料ペーパーも配布予定。
お時間のある方は、ぜひ足をお運びください。